田能久

田能久

出演 ■ 林家正雀

上演時間 ■ 20分

 「田能久一座」の座頭、久兵衛が、母の急病で家に帰る途中で夜になった。山の空き小屋に泊まると、夜更けに白髪の老人が枕元に立ち、「わしは蟒蛇(うわばみ)だが、お前は何者だ」と聞き、田能久は「田能久です」と怖々答えると、蟒蛇は「狸」と聞き違えた。「狸は八化けというから、何かに化けろ!化けられないなら食ってやる」と脅された田能久は、芝居に使う鬘(かつら)と衣装を使って、小僧やお姫様へと次々と化ける。ウワバミは喜んで、田能久に好きなものと嫌いなものを聞く。田能久は「嫌いなものは小判です」と答え、蟒蛇はタバコの脂と渋柿が嫌いだと話した。山から下りてきた田能久はそのことを村人に話し、村人は蟒蛇の巣穴にタバコの脂と渋柿を投げつけた。ほうほうの体で逃げ出してきた蟒蛇はあの田能久が俺の嫌いなものを村人に教えたんだろうと、田能久の家に「これで苦しめ!」と投げ込んだのは・・・。
 大人から子供まで楽しめる滑稽話。