陰火の森

陰火の森
 今は昔。
 都の腐敗に背を向け、行脚の旅をする若武士・佐伯真依は、親不知で年若い美貌の尼僧・琅澄に出逢った。
 琅澄は育ての親である老尼を小脇に抱え、荒天の親不知の岩場を蝙蝠のように飛び渡っていたのである・・・。